

プロについて受験の対処法を授けてもらうのは、基礎学力をしっかりつけたあとで充分なのです。そんなはずはない!と思われた方は、きっと「基礎学力は学校の勉強だけで充分身につく」と思い込んでいらっしゃるのでしょうね。それは大きな間違いです。学校での勉強はソツなくこなしておけばそれでいい。大切なのは、子どもが自分で勉強し、基礎学力をつけていくということなのです。もしこの基礎学力が小学六年生までにつき、それぞれの力が優れているのなら、その子は望みの私立中学にたやすく合格できることでしょう。そうでなくとも、基礎学力がついていれば、公立中学に進んでも高校受験、大学受験は楽勝のはずです。「我が子をいい学校に進学させたい」と願うなら、親がするべきことはただ一つ。まずは基礎学力をしっかりと身につけさせるべきです。これが身につかないうちは、どんなに有名であろうと進学率が高かろうと成績をぐんぐん伸ばした子が多かろうと、進学塾に行くのは時間とお金の無駄です。我が子の教育をプロに任せるタイミング。その答は「しっかりと基礎学力をつけてから」が正解です。
最近「個別指導塾」に通わせるケースが格段に多くなりました。@子どもが集団授業では力がつかないA大手受験塾の教材を自力では消化できないといった理由からです。@は、大手受験塾に通っていたけれど、―向に学力がつかない、かといって人数が多くてわからないところを質問もできない、という場合が多いようです。塾のペースでどんどん進んでしまい、子どもがついていけないようであれば、個別指導塾への転塾も有効でしょう。Aのケースでダブルスクールを選択することになると、費用が高額になるので大変です(月10万円は見ておかなければなりません)。費用に見合った効果が得られるのか、慎重に検討する必要があります。それにこの場合には、大手塾そのものが子どものレベルに合っていないケースが多いのです。子どもの学力レベルよ引まるかに難しい教材、授業のスピード、志望校の入試問題よりずっと難しい問題をやらされる…など、ここに通うこと自体に無理があるのではないか、一度検討してください。
きみたちの多くは多分、小学生のころか中学生のころ、塾というものに通ったことがあるだろう。ある調査によれば、都会地では小学校高学年では、七、八割が塾に通っているといわれ、中学生になるとその比率はもっと高いともいう。この塾にはタイプのちがった二種類のものがあるという。一つは進学塾といわれるもので、もう一つは補習塾である。この二つについて調べたレポートは、こう書いている。「進学塾に通う子どもは、学校でのできる子である。「学校の勉強は、のんびり進むのでおもしろくない。塾の方が緊張感があって、おもしろい」という。補習塾の子どもたちは逆に「学校の勉強は、早く進みすぎて、わからない」と嘆くが、これは実は前者と同じことを憲味している。戦後の学校教育が、あまりにも形式的平等上義、平均主義を収り続けたことへの不満の現れであろう」。これは小・中学生のための塾の話であるが、事情は高等学校についても、大きくは変わらないといってよかろう。大まかにいって、高校生の三分の一は授業が先に進みすぎて、大学をめざしてついていけなくなっており、学校がおもしろくないと感じている。暴走族にでも入って、車を飛ばしてスカッとした気分にでもならなければ、やりきれないと考えたりする。他の三分の一は、授業の進み方が遅くておもしろくないし、こんなことでは大学受験が心配だと不安になり、学校が終わると家に帰らずに、予備校の現役クラスに出かけたりする。どちらも、高校生活はおもしろくない、と感じている点では同じである。